「先日鬱血性心不全とか言われて心臓に水が溜まって苦しいと言っていたHさんから聞きました。私も息苦しくて動悸がしてつらいです。何とかして下さい。」
「ハリは良く治りますから大丈夫ですよ」
4診目・・・大抵の鬱血性心不全様の症状は早期に良く治る・・・・そんなにひどい症状には見えないが・・
「先生まだ息苦しさは完全には治りません」
「Kさん何か心配事でもありますか?」
「実は息子に続いて40歳の嫁が2週間前に脳梗塞になり手と足が動かなくなりました」
「息子さんも・・お孫さんの心配等で、一昨年前に脳梗塞でしたね」
お孫さんはガスを吸引して楽しむ癖があり、数回に渡り救急車の世話になっていたのだ。
ガスの為に脳は正常に働かなくなり、発作時は無意識で暴力を振るい・・・記憶が消える・・
将来を考えると家族としては大変な問題だ・・・心配から病気にもなろう
「爺さんは寝たっきり・・息子夫婦は動けんし・・・わしのような年寄りだけ生きとっても・・」
「こんな時だからこそ、お婆ちゃんが元気でいなければ・・・」
「・・・・・・」
「訓練しだいでは脳梗塞でもある程度回復する事も有りますから」
「普段から何かあったらすぐハリに行けと言っとったのですが・・・足を引きずって新聞を配りそれから医者へ行ったそうです」
「残念ですね・・・どこで治療しても時間の問題ですから」
「そうですか・・・」
T-APなる評判の良い薬も保険使用できるようになった・・・しかし救急車を呼んでも20分、病院に着くまで30分検査診断にまた数十分T-APは3時間以内だ。薬を使い効き始めるのは・・・・
ましてT-APの効果で回復したと証明できるのはそんなに多くは無い
一にも予防、二にも予防、そして万が一には・・・仕事を投げ出しても専門医へ