働き過ぎでアチコチ痛いHさん・・・息子さんに肩を借りて来院
「さっき台車を押して・・荷物を運ぼうとしたら"バキッ”っと音がして動けなくなりました」
ベットに乗ろうとするが、痛みでなかなか乗れない
「ちょっと診せてね」
「ああッ!! 痛い・・・・動かない」
足は腫れて寝返りも出来ず・・・明らかに半月版損傷だ
「治りますか?」
「治りますが、半月版が痛んでいます・・1月位は大変ですよ」
「仕事に行かなくては、すぐ治してください。」
「2週間位は絶対安静です。守って下さい。」
「でも仕事が・・・・」
「無理です・・・・絶対安静にしないと将来が大変ですよ」
「会社が・・・・レントゲンを撮ったら良いですか?」
「必要ありません。病院へ行く事で動けば傷はもっと酷くなります。」
絶対安静を誓った筈なのに・・・・会社の指示で検査・・・・結果は
「先生の言った通りでした・・・半月版損傷だって・・関節軟骨も無いって言われました・その後痛くって、痛くって・・」
「また、回復が延びましたね・・・・」
「でも友達に車いすを押してもらって行ったのです」
「車から降りる時、写真を撮る時に足に負担が掛かります」
ところが自宅の1階には・・・お舅さんが、そして1日何回も階段を使い
「なかなか治りませんね・・・動いていませんか」
「主婦ですから・・如何しようもないです・・"お尻”で動いてます」
少し良くなれば家事をして、また悪くなる
「グルコサミンとか・・ヒアルロンサンを飲んだら良いですか?」
「効果は有りません・・・それより足の曲げ伸ばしをしていますか?」
「痛くって・・出来ません」
「腫れているから、余計に痛みます」
椅子に座ったまま足の曲げ伸ばしを少しずつしてもらい
「足の曲げ伸ばしをしたら・・腫れが少し引いてきて段々足が曲がってきました」
「もう少し僕の言うことを聞きましょう」
半月版損傷としても大分酷い症状だったが・・・・何とか立てる様になって来た