もう十数年は経ったろうか・・・・スイミングスクールの中学生が母親と共に
「腰が痛い・・明日試合だから何とかして欲しい」
「分離症の様ですね・・・今安静にしなければ治りませんよ」
そこでスイミングスクールへ電話をすると・・なんと
「分かっています・・・・その子はもう駄目ですし・・明日の試合に出したいだけです」
「今なら治るのですよ!!」
「お宅で治そうとは思ってませんから、痛みだけ取って下さい」
本人に伝えるも・・・・
「スイミングでは貴女の症状を知って・・・・明日の人数あわせに出したいだけですね」
「でも出たいです」
悲しい話だった・・・・
運動選手の治療では選手生命を壊しても・・と言った話が多く
余り関わりたくない
しかし日々、色々とヘビーな気持ちになる出来事は消えない
何時も・・あちこち痛く辛い症状のHさん
直ぐ自暴自棄になる・・・・毎回執拗に説得を・・・・・
私も大変ヘビーな時間を共有しつつ
「死にたい・・・もう如何でもいい」
「生きてさえいれば必ず・・・アア!!生きていて良かったって日は来ますよ」
ところが本人は健康への自覚が欠如している
食事も不規則、好き嫌いも多く、体に悪い事を好む。
今回も虚血症状を連想させる程
「吐き気とめまいがして・・・・・目の前が暗い」
又脱水症だろうか・・・・寒がりで、暑さも分からず、よく脱水になる
良く聞くと・・・・パソコンで具合が悪くなるので、半日も携帯を見ていたそうだ
「目が疲れて当然ですね・・・・ははは・・まだパソコンの方が良かったですね~~」
「ああ~もう!!・・・あれも駄目・これも駄目・・・・・・」
ココで何か言えば、又いじけて何を考えるか分からない
笑い話で済ませてはいたが・・・・・
鍼師として次回からどの様に接して良いのだろか・・・・
私の話も、要らぬお節介か又は,攻撃として感じるのだろうか
患者の辛い気持ちは解る・が・・治りたいと思う人しか治せない