
免疫療法で有名な新潟大学免疫学教授の阿保徹先生の公演を以前・・聴きに行った
"鍼灸に深くご理解のある先生"の本が当院にも在る事だし・・さぞかし素晴らしい公演に違いないと思い・・いそいそと出かけた
ところが最初の10~20分間は・・・話は下手だし実に詰まらない・・来るのじゃなかった
と思い・・帰ろうかと思い始めた頃から本当の良さが少しずつ分かり始めてきた
先生は、医師には治療の限界がありどんなに頑張ってみても70パーセントを超えることは絶対に無く、通常は50パーセントで良いと・・
「自分はそれ以上は望まないし・・後は本人の自然治癒能力や免疫、生きようと思う心だ」との事であった・・・・もっともの事である
医師が"自分が治した"などと思い込む事は豚でもない傲慢な思い上がりだろう
どんな医学も本人の治ろうとする力をほんの少し後押し出来るに過ぎない
「あなた方も決して無理をしない事です。ほんの数パーセントの効果を増やすために・・自分が病気になる事の無いように・・」
治療家や医師の不勉強のため良くならないのは問題外だが一生懸命頑張ったら後は運を天に任す位が丁度である
阿保先生の公演を聞き終わる頃に・・・私の肩は荷物が降りたように軽くなっていた
私は今まで限りなく完璧に200パーセントの治療を目指して来た様に思える

完璧な治療を目指すなどと・・・不可能な事を考えた為、随分・・苦しい思いをした
所詮・・病気という現象が(体を労わらない生活習慣と無理)から発生するのだという事を理解して貰わなくては・・・
“無理をしない頑張らない”これからはこの言葉を私の為の基本にしよう・・・県師会のホームページも変更した
性格は中々直らないが時々思い出すようにしている。