先日痙性斜頸になって数年を経た患者さんの来院を受けた原因は・・・
「数年前に新入社員の指導をしていたところ・・急に首が引きつり横を向いたままになって・・・」
「片がっていますね・・治療はどんな事を・・・」
「いろいろ試しましたが効果が無く最後は筋弛緩剤と安定剤で・・・効かないので止めました」
「それでは効かないのは無理ないですね」
「手術をしても来月には元通りですし・・猛毒ボツリヌス菌の適応ですが、試しましたか?」
「治療費も高く、危険性も・・・効果も一時的でしょうから」
赤ちゃんからの斜頸は良く見るが、途中からの痙性斜頸は少ない。
過去に“病院で待っていて緊張で首が痙攣を始め痙性斜頸”とか等の2~3例は治癒した。しかし今回は発病からの期間が長い
筋肉は放って置けば脳梗塞の患者のように硬縮を起こす・・・筋肉とは収縮した状態が正常なのだ
正常な状態に戻ろうとする。神経も、どの程度機能しているのだろう
取り合えず大変だった治療は終わり首の硬さもゆっるんで来た
「なんとなく良いようですが・・・費用も心配ですし・・週1回の治療で何回で治りますか?」
「そんなに簡単にはいかないと思いますどんな治療でもやって見なければ分からないものです。」
治療も怖そうだ。信頼関係も無い。治療に対する意欲も不明。何とか成るかもしれないが・・・継続できるだろうか?