先日石川県の鍼灸組合から当県へムンプス難聴の得意な治療院は在るかとの連絡があった
ムンプス難聴とは,(お多福風邪=ムンプス)のウイルスによって200~300人に一人位発生する様に感じる。難聴や耳鳴りやときには平衡失調が出現することもある
患者さんは富山県在住の方らしいが・・・何故かまず東京の鍼灸院へ1日に2回10日ほど通院をされ、次いで石川の組合に問い合わせとの事
確かにムンプス難聴は難聴の中でも難解な治療ではある・・だが一番の問題は発生してからの時間だ
当然、患者さんは病院にてステロイドの点滴を2週間受けてからの治療であったろう
病院へ行くまでにすでに何日も日が経っていたかもしれない
おまけに神経等のどの部分がムンブスに犯されているのかも断定しにくい
神経は障害を受けたままにすると・・速やかに簡単に死滅する・・・時間との勝負だ
脳梗塞では3時間以内に治療しなければ放って置いてもあまり変化はない
画期的な血栓融解剤のTPA・40%が治ると言われるが・・昨年の県内での使用は富山済世会で10例、日赤と中央病院,高岡の厚生連で1例だった・・・現実は皆、間に合わなくて使用出来ないのだ
心停止では・・・5分経てば死亡率50%以上だ
私の妻が心筋梗塞になった時、直ぐ救急車を呼ぶように言ったが・・・なぜか妻は20~30mの距離を這って私の下へやって来た
治療室へ付いた時は、もう土気色の皮膚で・・何とかベットに乗せた時には、ついに“心停止”・・・・大変だ!!・・・
しかし最終的に救急車を呼ばなかったのが幸いしたかもしれない。病院にはとても間に合わなかったであろう
治療する事約5分心臓は動き始めた・・・やはり初期治療である
思考の基本が“名医は遠くにあり”だけならば・・・心情的には同情するが、間に合うものも手遅れになる事が多い
次回は福井までとの事で大変な苦労を伴うだろう・・・良い結果がありますように回復をお祈り致します