
5月の初め私の弟が交通事故に遭った治療室へ報告に来た後・・・大分時間が経つが治療に来ない。
どんな症状も最初が大切だ・・電話をすると
「大した事は無い。後で行く。」
治療の後しつこく初期の安静と入浴の禁止を指示するが・・・
「大丈夫。大した怪我じゃないから・・・レントゲンでも何も出んかったし・・」
「写真にはまず何もでない。どんな症状でもほとんど何も写らんから・・・」
「兄貴は心配性だからな」
私の話を信じようともせず・・・・みんな最初は信じない
夕方までテレビを見・・風呂に入る・・・・・翌朝一番に顔をゆがめて座っている

「どうした」
「いや~風呂に入った後・・・まったく動けんようになって痛くて全然寝れんかった」
「だから言ったろう」
「まさかこんな事になるとは・・・」
「これからが大変だ肩の痛みが減った後に腕の痛みやシビレなど次々・・・人によっては心臓が悪くなったり」
「脅かすな」
「はじめに安静にしなくては・・・後から何が出てくるか分からんぞ」
「・・・・ちょっと懲りたから今週は休む」
1週間の休みを経て
「オウ。もう完全に治ったぞ月曜日には仕事にいけるぞ」
「まだ安心するなよ!! 2~3週間はポリネックをして無理をしない」
「そんなにか?」
「ワシの言うことを聴かず半年経ってもあちこち痛がって・・・後悔してる人は多い」

これは事実だ。事故後20年を経て後縦靭帯骨化症に進行し、排尿障害と彼方此方の痛みや麻痺を起こし苦しんでいる患者もいる