
前年がんの手術を受けたTさん体力が回復しないまま以前通りに家事に仕事に頑張っている
無理をしては「大変です」の繰り返し
「貴女が亡くなれば家族が困るでしょう・・・生きているだけで家族には嬉しいのですよ」
「でもやる事が一杯有りますから」
「お店のチラシまで自分で作らなくても・・業者の方が安くて、早くて、楽でしょう」
私の話はなかなか伝わらない
「少し無理をして・・脈が100回/分を超えたままで・・・苦しいです」
「またですか?肩のここに鍼をして緩めればすぐ治ります・・安心して下さい」
「ああ~楽になってくる・・治りました」
「でも・・これでは病気を作っている様なものです」
「また頑張れます」
「まだ残っています・・・ひどければ来て下さい」
翌日電話があり
「速い脈と苦しいのは治りましたが・・不整脈が出ます」
「疲労で体に熱がこもり、今は体内の熱で”期外収縮”が起きています」

「来てみて下さい」
「やってみます」
「どこにお灸をしたら良いですか?手ですか?背中ですか?」
「背中が中心ですが1回の治療で治らない症状もありますよ」
「解かりました」
「場所はコッチとコッチですよ・・初期の治療を逃すと本当の不整脈になります」
熱意は良いが自分の体はもっと大事にして欲しい
放って置けば心臓に信号を送る神経(ヒス束)が変異を起こし本当の不整脈に成ると私は考えている