時々やって来ては頭痛などの治療をされるHさん突然ご主人に負ぶさって・・・・ぐったり

「どうしました? 顔が真っ青ですね」
「急に目眩がして動けなくなって」
「家内が“ハリ”に行けば何とか成ると言ったので・・・」
手足は冷え切って脈もかなりリ弱い・・・虚血発作?
「手足は動きますか?声は出ますか?吐き気は?」
やや・・ぐったりしている
「目眩で動けません」
「大丈夫ですよ・・治りますから」
ようやく声が聞こえる

治療を始めるがご主人が非常に不安そうにオロオロ・・と・
「先生救急車呼びましょうか・・救・急・し・・」
「安心して下さい。治りますから、そちらでテレビでも見られたら」
「そんな・の・ん・気な事は出来ません」
「ではそばで手でも握ってあげて下さい」
そうこう言いながら大体治療は終わり
「目眩はどうですか・・・まだありますか?」
「だいぶ良いようです・・ぐるぐるしません」
「水分を良く取って時々手足を動かして何かあったらすぐ言ってください」
その後何回か多種の症状は出たが現在は復活

頚椎の不揃いに因る椎骨動脈性の虚血発作であろう
首の骨の中を通り・・骨で守る必要のある血管だが・・・それゆえの障害もある