逆子の治療は初期であれば比較的簡単なことが多い。
しかし鍼へ来てくれる患者さんは当然婦人科で十分治療を受けて効果が無かった患者さんが殆どだろう。
中には赤ちゃんの首に臍の緒が何回も巻きついていたり・・・・
8ヶ月を過ぎていたり・・・・8ヶ月を過ぎれば羊水はコップ一杯位しか無い。
当然赤ちゃんが回転し難くなるのは当たり前。
でもお母さんは必死である。
何とか通常分娩が出来るようにと考えるのは人情だろう。
今年は何故かその様な症例が多かった。
お灸が嫌で来なくなる人、鍼を信じていない人等など・・・
しかし頑張って来てくれる患者さんもいる。
熱くってお灸が我慢出来ず、鍼だけに変更して治った人。
治療を増やして効果の有る人。
根気良く鍼やお灸の方法を変更して、ようやく成果の有る人。
そんな中で、8ヶ月後半まで頑張り遂に正常分娩が可能になった。
「もう8ヶ月ですね・・羊水はコップ一杯位しか無いので難しいかも知れませんが?」
「頑張ってみます。」
鍼やお灸など当然初めてだったろう。
わらにすがる思いとはいえ、理解出来ない治療に良く耐えて頂きました。
患者さんも嬉しかった様だが・・・私も治療を信じて?継続してもらえた事が嬉しかった。
十分効果の出る症状でも・・・直ぐ中断する患者さんが殆どだ。
理論も解らず、変な治療、信用出来なくて当たり前の中で・・・
大変嬉しい症例だった。