
久々に野球少年のS君・・・小学5年生がやって来た。
以前、左手首骨折の後遺症で苦しんで、整形をアチコチ回り、鍼治療で快癒した事が有った。
「きょうは如何しましたか?」
「反対の手首が痛くなった」
「大分腫れましたね・・・痛かったでしょう」
「うん」
「また鍼をするけど、我慢できるかな?」
「出来る」
痛くない様に鍼はしたが・・・子供には珍しく刺絡(2~3滴血を絞る)もした
人差し指と中指の刺絡も頑張って終了

「よく頑張れた・・偉かったよ・・・こんなに強い5年生は初めてだ」
「治るから、大丈夫・・・我慢できる」
横に居たお母さんが・・・・
「先生、自分から“ハリに連れてって”って言ったんですよ」
「へ~~そうでしたか・・・なんて嬉しい言葉ですね」
鍼師にとって、これ以上に嬉しい言葉は無い

鍼を怖がって、治療を試そうともしない大人が多い中
幼い子供でさえ、治ると理解出来れば、鍼を希望してくれたのだ