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2006年10月26日 今日は命日 「先生また動けんようになった。」 この人は今まで実に沢山の腰の病気をしてきた人だ。慢性腰痛に始まり、梨状筋症候群、ひどい脊柱管狭窄等など、 「今度はどうしたのですか?」 「いや~草を、むしっ取ったら急に動けんようになって。」 「足に痛みや痺れは?」 「うん。痛いし痺れる。」 特にひどそうでも無いが。足の症状があるし厄介な症状にならないでほしい。 「どう、少し動ける世になった?」 「だいぶ楽になった。これで好い。ありがと。」 「Tさん。念のためしばらく安静にして2~3日は風呂に入らないでね。」 「はいはい。」 口と行動はまったく違っていた。あくる日、奥さんに抱えられ、四つんばいになって入ってくるTさん。 「どうしたの?そんなに成って。」 「いや~チョット・・・あれから、タンスを持ち上げて、そしたら突然ビリッツと来て足が動かん。」 ああ、とうとう心配していたことが。 「ベットに乗れる?」 「何とか・・・う・・うう」 2~3人で吊り上げる。うつぶせは当然無理。完全にヘルニアの兆候。その後数日は赤ちゃん同然。動けるようになっても、強い足の痛みがなかなか取れない。 親戚中が、(はり何かに、行くからだ。)とか「手術をしろ。だとか」ついに本人もあちこちの整形を回る。全て手術を勧められる。・・・在る日、呉羽のS整形 「2週間注射にくれば治る。」 真に受けた本人真剣に通うが、・・・・もっと痛くなってきた。 「S先生あんたの言うことを聞いたら、我慢ができんくらい酷くなった。」 平然と、 「そりゃ手術をしないからだ。」 「わしは、もうあんたの言う事は、信じられん。また鍼治療に行きたい。」 なんとS先生 「鍼は消毒をせんよ。医学知識もないし。」 何とひどい言葉だろう、あんまりだ。当然抗議文を送る。 「鍼の先生は、消毒もしているし、使いい捨てや個人専用の針を使っているよ。」 完全にS先生を信じられなくなったTさん早速、当院へ戻ってきた。 「わしはヤッパリ鍼をしたい。」 「Tさん、本気ですか? あんまり、あちこち回ると一回ごとに、また最初からになり、治療が進みませんよ。本気で治療に来てくれるなら、私も頑張りますので、計画を立ててしっかりと頑張りましょう。」 それからはお互い真剣に毎日頑張った。甲斐が有って其れからは、どんどん良くなっていった。 「先生ヤッパリ切らなくて好かった。良くなったし、今度から時々、みせに来ます。」 しかし密かに影は忍び寄る・・・ 「ある日、久しぶりのTさんに、その”咳き”この前もしていましたね。いつからですか?」 「だいぶ前から。」 「長い咳きは、良くないから、何回か来てみてください。」 良性なら治るだろう。自信はあったが・・・Tさんは来なかった。2ヵ月後、3ヵ月後・・・やはり咳きは止まっていない。 「Tさんこれでは管理が出来ないから、呼吸器科に行って精密検査をしましょうよ。」 2ヵ月後やはり行っていない。・・・そうこうする内に、もう直ぐ2年。もう駄目だ。家に連絡。 「お爺ちゃんに肺の検査をしてほしいのですが。」 「風邪でしょうか?」 「違うと思います。余り良く無いと思います。」 余りショックを与えないように、やさしく何回も悪性の可能性がある旨を伝えた筈だが。 「毎月、行っている主治医の先生が居たでしょう? 何の話も聞いていないのですか?」 「別に」 主治医は何をしているのだろうか? 「じゃ、他の先生でも良いから、呼吸器専門の先生ですよ。」 主治医からやっと公立病院へ紹介・・・ たぶん手遅れ? また久しぶりにやってきたTさん。 「先生、行って来たけど。免疫を上げる治療をするそうで。」 「入院しなくて好いの?」 「うん。タバコも吸ってて、良いそうだ。」 もう駄目だ。完全に見放している。こうなる前に奥さんにも、何年も前から悪性の可能性があるからと、何回も言っていたのだが。 その頃には、なんとなく本人は、もう覚悟が出来ていたように思える 「鍼をすると息苦しいのが良くなるから・・・」 確かにそうだ。でも此処まできたら針で何処までやれるやら。・・・最後は自分ではまったく歩けなくなるが、ブレドニン(強いステロイド)や麻薬より針が好い。と来てくれた。 「医者も鍼に、どんどん行けと言ってくれるし。・・・」 其れから2年ほどで、殆んど苦しまず、最後は食事中に意識が無くなってそのまま帰らぬ人に・・・ 亡くなってから奥さんに、なんであんなに“癌の検査”をしてと言ったのに、しなかったのですか? 「先生、癌だったのですか?」 え!!知らなかったの?なぜ?あんなにも手を変え品を変え、何回も、それらしく、言い続けたのに。 「ほんとに知らなかったのですか? あんなに、言っていたのに。」 「癌なら癌だとはっきり言ってくれないと!!」 なんと言うことだ。私の言葉は、何だったのだろう?悲しい。無駄だったとは。 「ジャ何時わかったのですか?」 「最後に倒れて救急車で運ばれた後です。」 「それまで誰も知らなかったの?」 「ハイ。」 もっとハッキリ直に伝えるべきだった。言葉がかみ合っていなかったのだ。申し訳ないことをしてしまった。 世の中にはこんな人もいる。人によっては、何とも無い事を“必要以上に心配する人”の多い中で、遠回しに言えば通じない。たぶん最後には、可也ハッキリと言った筈なのに・・・・ 「でも外科の先生は、本当ならもっと、ずっと何年も前に死んでいた筈だ。何で今まで生きていたのか、まったく解らない。と言っていました。私は鍼のお陰だと感謝しています。」 そう言ってくれるのが、せめてもの救いだ。でもあの時もっと強くハッキリ言っていたら。どうにか成っていただろうか? やはり手遅れだったかも知れない、或いは、余計苦しめただけだろうか?今も判らない。・・・・今は楽になったろうか?
by pcsoukoukai2
| 2006-10-27 00:08
| 癌
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Comments(3)
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pckosugi at 2006-10-27 07:44
こっちのIDでも記事書いてます。もうお気に入りに入れてるので
毎日楽しく読ませてもらってます。重い記事の内容の中にほっとする イラストが入っているのがとってもいいですね。ぼちぼち 続けていってくださ~~い、HP作りもお手伝いさせてくださいね
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pcsoukoukai2 at 2006-10-27 23:28
先生の楽しいブログに引き換え、私はなんて重く、愚痴っぽい内容だったのでしう。少し方向を変える必要が有るかも・・・・有難う御座いました。
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pcsoukoukai2 at 2006-11-09 17:30
記事が重いは、仕方が無いと考える様になって来ました。せめて、皆さんに、予防のために少しでも役に立てるよう、楽しんで読んでもらえる様にしたいと思います。そのうちHP作りもお願いします。
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