
「Mさんは左方の肩のみ異常に凝っている」
「両方痛いです。」
「そうですね。でも片方に首が引きつるために、神経の根本を骨などで圧迫します。」
「やっぱり悪いんだ!!」
自分が悪い症状だと考えずにはいられないらしい。
「ストレスで交感神経(血管を縮ませる神経)が働き血行が悪くなります。当然凝りが出来ます。でもあなたは片側のみです。不要な心配のし過ぎで、悪い神経回路を自分で作るからです。」
「心配なんかしてません。」
「でも足にチョット湯が当たり、大した火傷でもないのに大変な騒ぎ方をしましたね。」
「・・・・だって・・・」
「Mさんは医療関係者です。どの程度の症状か分かっている筈です。」
「・・・・」

「いつも休日に“大変な怪我をしたから、すぐ診て”と言う割には、何とも無いでしょう。」
「・・・・でも」
「そのうち月が落ちるかもしれない・・でも今からそれを心配しても、しょうがないでしょ。あなたの言っている事は大して変りません。」
「そんなこと無いです。」
「でも目眩だけでは脳梗塞は起きません。すぐ“麻痺になる“・・・とか言うでしょう。」
「・・・・・」
「肩こりでも手のシビレ位みんな起きます。シビレたら治せばいいだけですよ。」
「急がないと治りが悪いです。・・・・」
「それほど急ぐ必要は有りません。新聞を読んで背中が痛くなっても、癌では有りませんし、心臓病でもありません。」
「・・・・・・」
「“急がないと“といった不安感が凝りをつくりますよ。」
「急いでません。」
「自分で急いでいない。恐怖を感じていないと思っていることの方が危険です。自分を理解していなければ、考えを直しようが無いですね。」
「私は改めています。」
「もう少し改めましょう。常に心配することで交感神経の過緊張を起し、血管のスパズムを起こせば、どうなるか分かるでしょう?」
「免疫の低下、動脈硬化で心筋梗塞や脳梗塞とか・・・・」
「ハイ、解っていますね。でもそうやって“直ぐ心筋梗塞や脳梗塞や癌に結びつく”事が問題です。それはMさんあなたの心がやっていることですよ。」
「もう直しました。」
あまり直っていないようだが・・・・

「Mさんの病気は、ななたの脳が退屈をするからです。脳は1つの刺激には耐えられないものです。脳が退屈をして、全ての刺激を痛みに置き換えています。」
「・・・?・?・」
「入院患者が長期化すると如何なります?」
「??」
「普段はゆっくり寝ていたいと思いますが、いざ入院すると数日で退屈になり、腰など痛くなるでしょう。」
「はい。」
「終いには, 服を着ている事さえ痛くなりますね。」
「はいそうですね。」
そんなに分かってるのに。
「本来体中の神経は、全て痛みを感じています、でもそれでは生活できないので、脳が選択して生命に危険のある情報以外は削除しているからですね。普段は気付か無いだけでしょう。」
「はい、はい。」
「でもMさんの脳は全てを知らせている。それをカットする方法を私と一緒に学びましょう。」
「難しそうですが・・・そうします。」
まだ続く・・・