1ヶ月と少し・・突然来なくなったPさん。久しぶりにやってきて・・
「頭には針をしないで下さい」
以前にはおなかの調子が良くなるからと好んでいたが・・・?
「どうしたのですか?」
「頭にかさぶたが沢山出来たのです。針の所為です」
頭にお灸をした分けでもなく、特別に太い針もしていない。極太の注射針等でザクザクと刺せば・・ひょっとすれば有るかもしれないが・・・?
症状のある時に見せて戴かないととても理解できない・・当然・・治療院の開業以来"初の珍事"だ
もしも考えられるとすれば頭に脂漏性湿疹でも有ったとか・・歯に被せた金属との相性での金属アレルギー・・?・・針はステンレスだ・・可能性はまずない
ハリの所為なら・・体にはもっと沢山の針をしている・・もっと太い針も・・しかし体は何とも無い
そう言えば以前“ビフィズス菌”の服用を勧めた時・・体調が悪くなったと“ビンごと”捨ててしまった事が有った・・・・
ビフィズス菌には多くの種類が在る。腸内の菌のバランスが変わるのだから“一時的な不調が起き・・それから良くなって行く”(好転反応)は十分ありえる・・・
言わなかった私も悪いが・・少し早合点もあるのかも・・・・
頭を触らせようとはしない・・もっとも発病時に見せてもらわなければ・・・やはり不明だ・・
以前に他の患者さんが
「針をしたら体中に湿疹が出ました。どうしてくれるんですか!!」・・といった事が有った
「何か“薬”は飲んでませんか?」
「風邪薬を飲んでいます」
「見せてください」
何故か少し多いような・・?
「病院に行って薬を見てもらって下さい・・変です」
投薬した医師は・・・・
「おお!! こりゃ、よう効いたろう・・・二人分も入っとる。ハハハ・・・」
この時は薬の副作用からの薬疹で・・アナフィラキシーショックも起こらず・・良かった
いつも来ているMさん“あのひどい症状”はコレステロールの薬が原因
スタチン剤はコレステロールを溶かすのだから・・筋肉も溶かすことが多い
筋肉が溶けた時に出る酵素(ミオグロブリン)がどんどん血液中に出て止まらない・・医師は
「Mさんあなたは鍼を受けているから筋肉が傷つくのです。鍼を止めてください!!」
“薬の副作用”も知らず処方していたのだ(副作用を気にしない?医師も時々いる)
「Mさん、このような細い鍼では絶対その様な事は有りません」
しかし医師の言うことは絶対だ・・鍼は中止・・・・・・・・・
しかしミオグロブリンは増えるばかり2~3年が経ち・・ようやく私の指摘で薬の副作用を認めるも・・そのときは横紋筋融解症状で難病の“筋繊維痛症”に・・手遅れだ
せめて腎臓が助かっただけでも良かった・・・他にスタチン剤で人工透析になった患者さんが二人
原因不明の症状では・・薬の副作用を考えるようになった。
どちらにしても何か有ったらまず施術を受けた医師、治療師にまず報告すべきだ
時には生命が危険なこともある
そして治療する方は一番目が効かなければ、次、それが効かなければ次と常に考え、そして何か有った時のために備えている・・・漫然と同じ処方の医師も多いが
あちこち回っているだけでは何時まで経っても・・・最初の治療から前進する事は無い